プラスエム創業のころ

中3の長女と小6の長男、2人の子どもを抱えた家族4人。長年勤務した旺文社を早期退職した私の、生活不安を背負った48歳の創業でした。 “絶対成功するから”と自信たっぷりに、だますように妻を説得しました。専業主婦だった妻にも働いてもらうことにしました。 心配してくれたのは事情をよく知る近しい先輩や友人たち。何の後ろ盾もない私の起業の危うさを十分わかっている人たちでした。

最初の事務所は秋葉原駅から徒歩10分、ワンルームマンションの1室。たった一人での開業でした。 社名を決めました。プラスエムの“M(エム)”にたくさんの夢や希望を込めました。例えば、May(可能性)、dream(夢・あこがれ)、みらい、Merit(長所)、Mind(心)などです。私(MINORU)の“M”も少しだけ意識しました。 事業内容を「学校と産業界を結ぶジョイント役」とし、子どもたちの教育に関わる“教育コーディネーター”であることを会社案内にまとめました。会社案内を持って企業回りの日々。紹介を得ての訪問なので一度は会ってもらえますが、「検討しておきましょう」と言われるばかり。必死で考えた企画書にも、ほとんど関心を示していただけませんでした。次第に訪問先が減っていきました。こちらから電話する以外、ほとんど電話も鳴りません。先輩や友人の心配が的中したわけです。

それから10年。私は57歳になっていました。小6だった長男は就活中で、長女は社会人になりました。経営者の端くれとしての10年間は、私にとって会社設立前の48年分より何倍も充実した時間でした。10年の間にたくさんの出会いがありました。 身に沁みたのは“自分一人では何にもできない”ということです。そして“本気”で働くことの清々しさを初めて知りました。“本気でやればなんでもおもしろい!”。仕事がおもしろくてたまりませんでした。だから、週末を含めて毎朝6時には出勤していました。 “本気でやればなんでもおもしろい!”を社是としたのは、そのあとに続く“本気でやれば誰かが助けてくれる”という安心感を得たからです。たくさんの方々に助けていただいた10年でした。

その10年間を「社長のブログ“プラスエム春夏秋冬”」として1冊の本にまとめ、関わっていただいた方々にお贈りしました。今でもホームページでご覧いただけます。 「社長のブログ“プラスエム春夏秋冬”」を1冊の本にまとめてから、さらに10年が経とうとしています。プラスエムは2020年に創立20年を迎えます。20年目を迎えても「学校と産業界を結ぶジョイント役」として、子どもたちの教育に貢献したいという考えは何ら変わりません。 創業時の息詰まるような緊張感の日々。家族の生活が懸かった背水の陣。そのころの気持ちを忘れることなく、誠実な経営を心掛けます。 “本気”で頑張るスタッフをなにより大事にします。そして、企業団体の教育支援活動のサポートを通して、“学校の先生にも感謝される事業”に取り組みます。プラスエムの事業は、先生に感謝されることが、すなわちクライアントの利益そのものとなるからです。 思いが膨らんでつい長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただいたことに感謝します。

代表取締役会長
長岡 稔

会長のブログ「プラスエム春夏秋冬」

多少在庫がありますのでご希望の方には送料のみでお分けします。

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